「民が角笛の音を聞いて、大声でときの声をあげるや、城壁がくずれ落ちた」ヨシュア6:20

ヨシュアと民は、ヨルダン川を渡り、カナンに入った。するとそこにエリコの城壁がそびえていた。難攻不落の城壁であり、ヨシュアたちの前に立ちふさがった。その時、抜き身の剣を手に持った人物が、ヨシュアの前方に立った。思わずヨシュアは、「あなたは我々の味方なのか、敵なのか」と聞いた。

 

しかし、その人物は、その問いには答えずに、「いや、私は主の軍勢の将として、今、来た」と答えた。味方か、敵かというのは、戦いにおいて自分たちを助ける助手、補佐という事になる。主の軍の将なら、そうではなく導き手であり、リーダーだ。そのリーダーの指示に従う事が重要だ。

 

なすべき事は主に信頼することだ。そして「あなたの足のはきものを脱げ。あなたの立っている場所は聖なる所」だと。私たちが自分の思い、考え、経験、常識を捨てる事、つまりはきものを脱ぐこと。そして主に従うこと、戦いの将はヨシュアでなく、主である。主の戦いだ。

 

主は、奇抜な不思議な方法を命じられた。理解できない方法だが、ヨシュアたちはそれに従った。民は6日間、毎日町の周囲を回った。民は、「なんでこんな事を??」と思ったろう。しかし、理解できないが、従い、7日目に7回周り、時の声を上げた時に、城壁は崩れ落ちた。 ヘブル書では、「信仰によって」城壁は崩れ落ちたと言っている。信仰による従順だった。6日間、全く何も起きなかった。7日目にみわざが成された。目に見える所どうであれ、主の御心に従い続けよう。勝利の一歩手前だ。

 

・・・・・・・・・・いつも自分を中心に物事を考えてしまう。だから思い煩いで一杯になり、恐れと不安にさいなまれる。しかし今、目の前に軍の将がおられる。その将に従えば良いだけだ。肩のすべての重荷が取れる。今、将の言われる事に従おう。城壁が崩れるという大きなみわざを見る事になる。