「きょう、あなたを私に会わせるために送ってくださったイスラエ ルの神、主がほめたたえられますように」Ⅰサムエル25:32

ダビデは、ナバルの羊の群れをよく守っていた。そしてナバルのしもべたちは、ダビデが非常に良くしてくれることを知ってた。そのため、ある祝いの日に、ダビデはナパルに手元にある物を与えてくれるよう、使いを出して頼んだ。しかしナバルはダビデの要求をむげに拒んだ。好意を侮辱で返したのだった。

 

それでダビデは怒り、報復しようと剣を帯びて出陣した。それを知ったしもべが、ナバルの妻アビガイルに、即、対応するよう伝えた。彼女はすぐにパンやぶどう酒等、溢れる贈り物を用意し、ダビデのもとに行き、へりくだって率直に詫びた。彼女の的確な判断と速やかな行動により、ダビデは我に返り、冷静になり、彼女の機転はダビデの報復をとどめた。

 

彼女の阻止が無ければ、ダビデは肉の思いと行動で、ナバルに復讐していた。肉は自己中心で、感情で動き、そして自分は正しいに立つので、状況が見えず、冷静な判断が出来ない。しかし肉は自分の思い通りになるので、心地よい。自分の欲望が遂げられる。だが、肉の思いは、神に反し、死だ。御霊の思いはいのちと平安。

 

ダビデはアビガイルの進言により、主に従うことができた。御霊は主の御心へと私たちを導く。心に語りかけ、促しを与え、また、ある時は人の忠告や助言を用いられる。今、判断すべき事があるなら、肉の思いでなく、御霊の導きを祈ろう。

 

・・・・・・・・・・・・・しばしば肉で行動してしまい、失敗する。又、肉で行動してしまいそうになる。御霊は絶えず私たちを導いて下さっている。へりくだった素直な心で、御霊の促しや、阻止に耳を澄ましていよう。人の助言、忠告を通しても、御霊は導かれる。