「・・しかし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのよ うに、なさってください」マタイ28:39  

ある人が、自分の現在の状況を、一見マイナス、負の状況なので、悪いものと受け止め、良い状況になるようにと、ずっと祈り続けていた。祈りは積み上げられるが、その祈りが答えられないどころか、その後、様々な出来事が起こり、この状況は変わらないという確信になって行った。

 

その時に、この状況は悪いものというのでなく、神が自分のために備えられた最善なのだと、自分の思いが変えられて受け入れる事ができた。その時に、苦しかった心に平安が満ちた。気持ちが楽になって驚いた。自分の思う歩みでなく、主が定められた、主が決められたように生きることが、こんなにも心安らかで、安堵であとは、本当に驚きであった。

 

振り返って、自分は自分の思いが強く、主の御心ではなく、自分の思い、願望が中心になっていた事に気づかされた。自分の願望が叶う事が喜びだと思い込んでいた。しかし、そうならない時に、心は不満や思い煩いでいっぱいになった。そうではなく、それを明け渡して、主の導きに従うところに真の平安と喜びがあると体験させられた。

 

主も、十字架を前にした時に「できますならば、この杯を去らせて下さい。しかし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのように」と祈られた。私たちは、自分の力では委ねる事もできない。祈るからこそ、その祈りが答えられ、自分の思いを、自分自身を委ねて行くことができる。

 

・・・・・・・・・・・・口先で「御心が成りますように」と祈っても、心では思っていない事が時々ある。それにも気づかなかったりする。だが実際は受け入れられず、違う思いがあったり、それを祈りの中で正直に自分の思いを告げて行く時に、御霊が受け入れられるようにして下さる。