「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。 あなたはわたしをあがめよう」詩篇50:15

ある人が会社を辞して、個人で起業した。それも日曜出勤が多く、聖日礼拝を守りたいがためだった。始めるに当たり、祈りに祈って、主の導きを確信しての事だった。素人であり、何もかもが初めてで、祈りつつ主に頼りながら進めて行った。そんな時にアクシデントが起きた。

 

仕事上、銀行、事務所、何軒もの取引先を行ったり来たりしていた中、ふとバッグが無い事に気づいた。どこかに置き忘れたようだ。そこに通帳、印鑑、現金、証書、小切手・・全財産が何もかも入っていた。もう真っ青になり、すべての足どりをたどるが、幾ら探しても無い。どこで無くしたかも覚えが無い。何もかもが初めての経験でわからず、全財産を持ち歩いていたと。

 

すべて失うなら、これから先どうしたらいいのか。もう真っ暗だ。もしかしてみ心を誤ったせいか? もう絶体絶命の思いで、何時間も必死に祈り続けた。人生でこんなに祈った事は無かった。祈る中で、たとえどうなったとしても、主が共におられる! 「決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない」と。

 

すべて失ったとしても、主は良くして下さる、大丈夫だと思えて、騒ぐ心が落ち着いて来た。すると電話が鳴り、警察からだった。何と良い人に拾われていた。どんな窮地に陥った時にも、心底頼るべきお方がいる。必ずみ手をのべて下さる。まず、主を呼び求めよう。祈りに確かに答えて下さる。

 

・・・・・・・・・・・・・困難の時、苦しみの時、どうしてよいかわからない時、まず主を呼び求めよう。主は目の前の困難の中から助け出して下さる。そして主に頼ることを通して、主の栄光が現れるようにされる。自分自身も新たに主を知り、み名を崇めて行く。