「地震のあとに火があったが、火の中にも主はおられなかった。火 のあとに、かすかな細い声があった」Ⅰ列王19:12

エリヤはバアルとの熾烈な戦いで、奇跡的な大勝利を遂げた。しかし、怒ったイゼベルはエリヤ殺害を命じた。その脅しに恐れをなして、エリヤは逃げ出したのだ。あれほど勇敢に戦い、勝利したエリヤの信じられない行動だが、霊的勝利の後は、特に危険と言われている通りだ。

 

戦っている最中でなく、勝利の後にサタンが襲う。特に大きな事を成し遂げた後こそ、身を引き締め、慎み、へりくだって更に神に拠り頼む必要がある。あの信仰と祈りの人、勇敢なエリヤが、怯えて自分の命を救うために、逃がれた。この事の原因は、イゼベルの言葉だった。神の言葉よりイゼベルの言葉を受け入れてしまった。どの言葉を聞き、どの言葉を捨てるかは極めて重要だ。

 

受け入れた言葉に、自分が飲み込まれてしまう。私たちは、どの言葉を心に入れているだろう。神の言葉か、不安や思い煩い、又、高慢なサタンの言葉だろうか。常にサタンは妨害して来る。神はエリヤを眠らせ、食事をとらせ、十分な休息を与えられた。まず身体の回復を与え、ホレブの山に向かわせ、山の上で主の前に立つように命じられた。

 

エリヤはその細い御声に耳を傾けた。神はエリヤの思い込みの間違いを正し、エリヤに新たなる使命を授けられた。死を願っていたエリヤだったが、再び、神の使命を成し遂げるために、立ち上がる事ができた。スランプから脱出するためには、身体的休息を取り、神の御前に静まり、細い御声にじっと耳を傾けることだ。神との交わりから、新しい力が湧きいずる。再び立ち上がれる。

 

・・・・・・・・・・・・心身疲れ果てた時は、まず休息が必要だ。正常に思考できるためにも、主は、まず休息を与えて下さる。主の御胸の中で憩い、休もう。そして回復した時に、主は御声をかけて下さる。耳を澄ましてその主の御声を聞こう。励まして新たなる御心へと導いて下さる。