「あなたがたは、ほしがっても自分のものにならないと、人殺しをするのです。うらやんでも手に入れることができないと、争ったり、 戦ったりするのです」ヤコブ4:2

この世界には、なぜ様々な戦いや争いがあるのか、その原因は、心の中が問題で、「欲望」があるからだと言っている。どうしても欲しいものがあると、力づくで手に入れようとする。その時に、争いが起きる。有形無形の自分の利益を守るために、戦う。対人関係で、相手と敵対関係になると、相手を憎み、悪口を言い、攻撃して行く。

 

個人間なら喧嘩だがそれが国家間になると戦争になる。個人間であれ、国家間であれ、敵対関係があるのは、そこに奪いたい、自分を利としたい欲望がある。そして、どのようにその「欲望」が生まれるのか。「あなたがたは、ほしがっても自分のものにならないと、人殺しをする。うらやんでも手に入れることができないと、争い、戦う」とある。

 

争いや戦いの原因は、相手を羨むこと、相手への妬みだと。争いの根に、嫉妬がある。自分は持っておらずに、相手が持つものが妬ましくて仕方がない。それは相手の持っている能力、名誉、地位、立場、人気かも知れない。自分には持てないので羨み、戦う。しかし得る事ができない。そしてそれは、自分の力で得ようとしているからだと。

 

人への敵対心の裏に、嫉妬心がないか。「だまされないようにしなさい。すべての良い贈り物・・完全な賜物は上から来る」。そこに神を認めるべきであり、人に向かうのでなく、自分に無いものは主に求め、祈って行くことが大切だ。

 

----------誰にでも思い当たる欲望だが、私たちはその処し方を知っている。ひとつずつ主に手放なしていこう。妬み争う思いに代えて主が平安と祝福を注いでくださる。