「すべての事について感謝しなさい」Ⅰテサロニケ5:18

ある人が子供のために祈る時、いつも「良い子になるように。ちゃんと片づけするように。ちゃんと勉強するように・・」ああだ、こうだと注文つけて祈っていた。祈っていてある時、気づかされた。子供をいつも叱り飛ばすばかりで「ああなれ、こうなれ」と細かい事にまで要求している自分、つまりそれは「お前は、今のままではダメ。不十分だ」と言い続けている事だと。

 

それなら子供にとっては、ずっと自分はダメなままだ。ひたすら子供を変えよう、変えようとしている自分に気づかされた。変わるべきは子供でなく、自分自身であった。自分が一番問題であった。心から悔い改めて、いっさい家族への要求を止めて、まず家族に感謝する事を始めた。主が、妻を、子供を与えて下さっている事、家庭が与えられている恵みに心から感謝し始めた。

 

そして、この家族をより幸せにするために、自分は何ができるかを求めて祈り始めた。そうすると、家の中の空気が一変した。暖かい雰囲気が溢れ、和やかになり、皆がリラックスできるようになった。家庭がオアシスとされた。神の愛が家庭に臨んだ。御霊に助けられ、子供を教え育むのでなく、肉の力で変えようとする時、そこに裁きと批判と不満が存在し、神の愛が失せる。

 

無理やり人に変えられようとすると、反発し抵抗する。しかし、感謝がある時、そこに潤いと温もりと喜びが流れる。そこで憩えて、自ら良くなって行きたいと素直に思える。

 

・・・・・・・・・・・・自分から変わるのはよいが、人から変えられるのは、誰しも抵抗し、変えられまいとする。過去と他人を変える事は出来ない。しかし自分を変えることはできる。変えようとする相手に感謝する事を始めよう。まずあるがまま受け入れられる時、人は変わって行ける。