「『あなたには、家にどんな物があるか、言いなさい』・・『はしための家には何もありません。ただ油のつぼ一つしかありません』」 Ⅱ列王4:2

エリシャは預言者の集団を従えていたが、その内の一人が亡くなった。借金を残しており、貸し主が二人の子供を奴隷にしようとしていると、妻が訴えて来た。エリシャは「何をしてあげようか」と、「家に何があるか」と尋ねた。家の中には何も無く、油の壺一つしか無いとの答えだった。

 

エリシャは、近所から空の器を借りて来るようにと言い、油をついで行くように言った。彼女は、近所から多数の壺を集め、次々に油をついで行った。その一つだけの油の壺から、油は幾らついでも、無くならず、器の数の分だけ出て来た。そして、壺が無くなった時に油は止まった。それを売って負債分を支払うようにと。

 

神は、必要を満たし、彼女の子供たちを守られた。そこでは空の器が満たされた。神は虚しい、空の心を満たして下さるお方だ。私たちは、空の心を様々な他のもので満たそうとする。富、仕事、趣味、名誉、地位、人からの賞賛、自己実現・・しかし決して満たされない。

 

神のもとへ、虚しい心を持って来る時に、聖霊で満たして下さる。 神以外のもので満たそうとしても、心はいつまでも虚しいままだ。私たちも、他のもので満たそうとしていないだろうか。又、器に、余分なものが入っていないか。プライド、虚栄心、貪欲・・それなら、主は満たすことができない。それらを認めて、明け渡そう。「空の器を」。その時、聖霊で満たして下さる。

 

----------------空であることは無限の可能性だ。「ありません」と人には言えない言葉を主には言える。そこから新しい展開を待ち望もう。尽きることの無い満たしを受け取ろう。