「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているか らだ・・それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり・・」 エレミヤ29:11

イサクとリベカ夫婦に、双子が誕生するが、前もって「兄が弟に仕える」との御心が示されていた。しかし、その御心に目を留める事なく、イサクは、狩りをする兄エサウを偏愛した。、リベカはリベカで、弟ヤコブを溺愛した。そして主のはっきりした、兄が弟に仕えるとの御心があるにもかかわらず、イサクは自分の思いでエサウを祝福しようとする。

 

するとリベカも信仰ではなく、自分の力で、夫をだまし、ヤコブに祝福が来るように計らった。その結果、ヤコブが祝福を受け継いだ。騙されたエサウは激怒で、ヤコブは家におれず逃亡するはめになった。家庭崩壊であり、各々が主を仰ぐ事なく、自分の欲を遂げようとした結果だった。

 

夫婦間も、兄弟間もおかしい。ヤコブの家庭も同様だ。ヤコブは、ヨセフを特別に可愛がり偏愛した。その結果、兄達は嫉妬でヨセフを激しく憎んだ。そうすればこうなる。兄たちは、ヨセフを異国へ売り飛ばしてしまう。息子たちは問題を起こし、ヤコブの二人の妻、レアとラケルは激しく嫉妬し合い、ヤコブの家庭も機能不全家族だ。

 

家族が傷つけ合い、ぼろぼろだが、しかし、神は大きなご計画の中に、彼らを導かれる。「地上のすべての民族はあなたとあなたの子孫によって祝福される」とのアブラハムに誓った誓いを果たされる。ヨセフは苦難の末、エジプトで総理大臣となり、一族が絶体絶命の飢饉の中、一族の命を救う事となる。

 

人は罪を犯し、間違いをし、滅茶苦茶な歩みをする。しかし、神は何もかもを働かせて益とされる。万事が益と働いて行く、何という一方的な恵みだろう。失敗しても挫折しても、しっかりとこの所に立ち見据えていよう。

 

-----------失敗はつらい経験だが、そこから学べることは多い。自分の限界を誰よりも知っておられ、大きなご計画を持って導いてくださっている神に信頼し、成功よりも、もっと実りある失敗にしていこう。