「あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しまないでわたしにささげた」創世記22:12

イサクは、アブラハムの宝物であった。「あなたの子」とあり、よその子ではなく、自分自身の実子、「あなたの愛しているひとり子イサク」と続く。とても大切な心底愛している子供、ひとり子であり後継者だ。神の祝福を受け継ぐ子であり、祝福が全世界に拡がって行くこの上なく大事な約束の息子だ。そのイサクを献げよと。約束が否定されてしまうのだろうか。

 

ある日、突然の神の命令だった。そして、これはアブラハムへの試練だと。アブラハムにとって、どんなに厳しい試練だったろう。信仰人生、最終章の大きな試みだった。しかし、アブラハムは従った。神ご自身が全焼のいけにえである羊を備えて下さると信じた。又「彼は、神には人を死者の中からよみがえらせることもできる、と考えた」。

 

もし全焼のいけにえとしてほふったとしても、神はイサクをよみがえらせて下さると信じた。モリヤの地まで3日かかる。命令を受けて、翌朝早く出た時から、彼の決心と信仰は変わらなかった。現地に近づいた時、若い者たちに、そこで待つようにと言った。「私と子どもとは、礼拝をして戻って来る」と。戻って来ると言った。

 

アブラハムも人間で、何度も失敗をした。しかし、主に従い続け、信頼関係が培われて行った。とても自分には出来ない、無理だと思う。だが自分の力でなく、神のみわざであり、信仰も与えて下さる。試練通して成長させて下さり、試練の度に、主との信頼関係が強められて行く。

 

-------------失敗しても主に従い続けるなかで、必ずそこにある主の助け、失っても更に最善があることを経験で知れる。今与えられている目の前の問題を、御言葉を信じ主を頼って歩んでいこう。