「すると御使いは言われた『・・ラバンがあなたにしてきたことはみな、わたしが見た・・さあ、立って、この土地を出て、あなたの生まれた国に帰りなさい』」創世記31:12

ヤコブは母リベカと共謀して、イサクと兄エサウをだまし、長子の特権と祝福を奪い取った。エサウは激怒し、ヤコブを殺そうとした。それでヤコブは家におれず、家を出る事になる。荒野の孤独と寂しさの中で野宿した。夢を見て、はしごが現れ、主がかたわらに立ち、言われた。

 

「わたしはこの地をあなたとあなたの子孫に与える。わたしはあたなと共にあり、あなたを守り、この地に連れ戻す。成し遂げるまであなたを捨てない」と。ヤコブは伯父ラバンのもとへ行くが、ラバンはヤコブより更にうわてで、狡猾だった。ヤコブはラバンに利用され、苦役の歳月を過ごす。

 

ラケルとの結婚のために懸命に働くが、ラバンにだまされる。だましたヤコブは、だまされる事になる。苦しい砕きを通る。苦しい20年を経て、とうとう神の時が来た。「あなたの先祖の国に帰れ」と。すべてに時があり、神が動かれる時には、ラバンも誰も妨げる事ができない。

 

妻と多くの財産を得て、帰郷する事となる。この事のすべては主の主権にあった。「この地に連れ戻す」「この地をあなたとあなたの子孫に与える」主による事であった。「わたしはあなたと共にあり」「成し遂げるまで決してあなたを捨てない」、主の約束の成就だった。

 

主が握られたなら、決して放される事はない。狡猾なヤコブは、砕きに砕かれ、主の器へと練られ変えられ整えられて行った。主はあなたをも握っておられ、多くの砕きは、主の器へとの整えのためだ。

 

---------------全ての道において主は私たちと共におられ、その歩みを支えてくださっている。困難や思い通りに行かないことがあるなら、主が子としてあえて通されている道ではないか。主の愛を信じて歩み続けよう。