「サムエルは、『お話しください。しもべは聞いております』と申し上げた」Ⅰサムエル3:10

サムエルは「お話しください。しもべは聞いております」と、申し上げて、主の御声に聞き入った。最初はエリに呼ばれたと思い、「はい、ここにおります」と言ったが、「何であれ、言われる事に、お従いします」の姿勢だ。「お話しください。どのようであれ、お従いしますから」サムエルは、その心の態度があったからこそ、主の御声を聞くことができた。

 

御声を聞く事と、従う事はセットだ。私たちはどうだろう。したい事が決まっていて、その後押しの御言葉が欲しいだろうか。欲しい言葉が定まっているなら、それ以外の言葉は耳に入らない。聞きたくないからだ。無意識にもスルーしてしまう。肉は、都合の悪い言葉は聞きたくない。ただただ、自分の願いを聞いて欲しいばかりだ。

 

願い通りになって欲しい。余りに願いが強いと、願望以外のものは、受け付けず、聞こえなくなってしまう。しかし、尚かつ自分は聞いているつもりなので、極めて要注意だ。無意識に自分の願望でもって御言葉を読み込んでしまう。そうなると、御心と逆方向に向かう。

 

まず自分自身を明け渡すことが大切だ。もし思い通りでなくとも、何であれ、お従いしますの姿勢が大事だ。その時、心が備えられ、整えられ、主の御声がわかる。御心を知れる。そして従おうとする時、行なう力も主から来る。強い肉の思いの妨げがないか、心探って頂こう。

 

・・・・・・・・・・・心の底に自分の強い思いがある時は、御言葉がよく聞けない。又、自分の思いで御言葉を取ってしまう。まずありのままを祈り、自分を明け渡せるように祈ろう。それも主が助けて下さる。そして御心がわかるようにして下さる。