「神は悪に誘惑されることのない方であり、ご自分でだれを誘惑なさることもありません。人はそれそれ自分の欲に引かれ、おびき寄せられて、誘惑されるのです」ヤコブ1:13

サムソンは、ナジル人であり、神から力の賜物を与えられていた。そこに美しいデリラという大きな誘惑が来た。サタンの誘惑は、人の内側にある欲望に働きかけて来る。巧妙にほんの少しずつ少しずつ、しかし、まとわりつくように念入りに働きかけてくる。最初は、少し位大丈夫と油断してしまう。アル中やギャンブル依存、薬物依存の人も、少しだけならどうという事ないと、段々と深みにはまって行く。

 

デリラはペリシテの領主たちに、お金を渡すから、サムソンの力の秘密を探るよう言われ、サムソンに力の秘密を尋ねる。しかし3回もだまされたデリラは、なおも執拗にサムソンにせがむ。毎日しきりにねだり、又責め立てたので、サムソンは死ぬほどつらかった。デリラを失う事を恐れるサムソンは、とうとう力の秘密を明かしてしまう。

 

力の秘密である髪の毛をそり落とされ、ペリシテに捕らえられてしまった。「毎日、しきりにせがみ」私たちもどうだろう。毎日しきりに執拗に耳に聞こえる言葉が、肉の言葉、サタンの言葉であればどうだろう。サムソンがデリラの誘惑に屈してしまったように、行為へと進んでしまう。

 

逆に、御言葉を聞き続けるならどうだろう。神の言葉を喜びとし、昼も夜もその教えを口ずさむなら、どんなに幸いだろう。日々どの言葉を聞いているかが、行為を決定して行く。聞いている言葉によく注意していよう。神の言葉に心を向け、握って行こう。そうすると御言葉を行って行く者とされる。

 

--------------闇は、光によって一瞬で消える。サタンの誘惑の前に、立ち向かえる御言葉を備えておこう。くり返し失敗する弱点はどこか。何度も落ち込ませたり誘惑するサタンの言葉に御言葉と祈りで勝利しよう。