「からだのあかりは目です。それで、もしあなたの目が健全なら、あなたの全身は明るいが、もし、目が悪ければ、あなたの全身が暗いでしょう」マタイ6:23

青い色のメガネをかけるなら、景色が青色に見える。赤い色のメガ ネなら、赤色に見える。同様に、メガネが自分の思い、偏見や思い 込みだとしたらどうだろう。思い込みのメガネで物事を見るなら、 その色にしか見えない。又、自分の偏見のメガネなら、偏見でしか 見えない。正しく、あるがまま、事実を事実として見ることが出来 ない。

 

では、ありのままの景色を見るためにはどうすればよいか。メガネ をはずせばよい。景色の問題でなく、状況の問題でなく、自らの肉 の思い、肉の見方の問題だ。ある人が、対人関係で衝突が起きたが、 どうしても、相手が悪いとしか思えなかった。自分は被害者であっ て、何も悪くない。自分は悪くないはずなのに、しかし、心に喜び と平安が無い。

 

心はつらくて、重苦しく、暗く沈んだままだ。余りにも心が苦しいの で、主の御前に出て、あれやこれやと心の内を、あるがまま打ち明 けながら祈っていた。その時、御霊は示された。自分は被害者だと 思い、相手に確かに非があり、自分は正しいと思っているので、全 く気づかなかったが、相手を憎み、敵対心を抱き、裁いている。

 

怒りに隠れた憎しみに気づかなかった。義憤だと勘違いしてしまう。 しかしそこに愛のかけらも無かった。相手は関係無く、自分は主の 御前に自分の罪として、悔い改めた。その時平安が戻り、心が安堵 で満たされた。自分と主との関係が問題であった。 ------------ 一番分からないのが自分自身のことだ。どうすればはっきり見える者 になれるだろう。裁く思い、苦い憎しみを自分の問題として気づき たい。自分を正しく見られることこそ幸いだ。悔い改められる。