「・・そして彼らに勝ったのです。あなたがたのうちにおられる方が、この世のうちにいる、あの者よりも力があるからです」 Ⅰヨハネ4:4

サタンは全知全能ではない。サタンは被造物だ。主権は神にある。サタンは、主の許可の範囲内でしか働けない。ヨブ記にあるように、「持ち物はいいが、身に手を伸ばしてはならない」、持ち物に限定だ。次にサタンが挑んで来た時には「身はいいが、いのちには触れるな」。身体に限定だ。神が限度を定め、その限度内でしか働けない。

 

十二弟子の一人であるユダは、銀貨30枚で主を売った。裏切ってしまった。その結果、主は捕らえられた。「サタンがユダの心に、主を売ろうとする思いを入れた」とあり、サタンに思いを入れられ、ユダはそのサタンの思いに同意し、主を裏切った。全能の主は、サタン阻止は可能だが、働く事を許され、そのサタンすら、主の御旨の成就のために利用された。

 

主が天でも地でも、全主権を握っておられる。サタンは、主を十字架の死に追いやったが、結果的に、その十字架は人類の贖いという金字塔を打ち立ててしまった。もう後に戻せない。サタンもどうする事も出来ない。又、ペテロもサタンにやられてしまった。

 

自分の弱さを知らず、自信満々で、主に従って行けると思っていた。しかし、いざとなると保身に走り、主を否んでしまった。 だが、主はそれもご存じの上で、ペテロの将来を見据えておられた。「サタンがあなたをふるいにかける」と。ユダは悔い改めず、ペテロは悔い改めた。ペテロは粉々に砕かれ、自らの弱さを知った。サタンは働くが、主はその上におられ、勝利へと導かれる。

 

-----------自分の思いにサタンの攻撃が来るので、自分を否定し神だけに頼らなければ勝利できない。世の言葉や自分の策を頼らず、神に祈り、神の御言葉に聞き従って勝利を得よう。