「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです」ヨハネ15:5

私たちは失敗する。人間だから必ず失敗する。どうして自分がこんな事を、という驚くべき失敗をしてしまう。過去にも何度も失敗して来た。しかし、失敗で、すべてが終わりなのではない。大事な事は失敗を認め、悔い改め、そこから学んで行くことだ。失敗を通して、多くの学びを得る。あわれ深い主は、そこから次の展開へと導いて下さる。

 

ペテロのために、主は不思議だが「あなたの信仰がなくならないように」と祈られた。「失敗しないように」とも祈れたはずだが、そうは祈られなかった。ペテロは主を3回も否み、裏切るという大失敗を通して、満々の自信をこてんぱんに砕かれた。その渦中も、主の御手の中にあり、砕かれ、造り変えられて行った。

 

そして主の昇天後、諸教会のリーダーとして大きく用いられて行った。失敗を通して、自分の考え、自分のあり方を軌道修正されて行く。ペテロは裏切りという大失敗を通して、自分の本性、自分の裸の姿を見せられた。自分の力で従って行けると思っていたが、全く従うことの出来ない、弱い人間だと。

 

だが、ペテロの失敗のただ中も、主は変わらない愛で、愛し続けておられた。主の執り成しにより、ペテロは立ち直る事ができた。そして更に深く主を愛する者とされ、主に頼る者とされた。自分は心底弱い者であり、主に頼らなければ、何も出来ず、生きて行けない者である事を知る。これこそが大きな恵みであり、成長だ。

 

--------------自分の無力を認められる砕かれた心を失敗を通して受け取りたい。頑張っても出来ないと落ち込まず、次は主に素直に委ねよう、主に明け渡そうと主に向いて歩もう。