「主の使いが彼に現れて言った。『勇士よ。主があなたといっしょにおられる』」士師記6:12

主は、敵であるミデヤン人を逃れて、恐れて酒ぶねに隠れていたギデオンに向かって、「あなたのその力で行き、イスラエルを救え」と告げられた。「わたしがあなたを遣わす」と。驚いた彼は、どうして自分にそんな事が出来よう。自分の分団は最も弱く、私はその中で一番若いと。自分には無理だと言い訳をする。

 

すると主は「わたしはあなたと一緒にいる。あなたはミデヤン人を打ち殺す」と。その時、ギデオンはあなたであるというしるしが欲しいと願った。本当に主から出た事なのかと。二度のしるしを求め、確かめた。主は答えられ、彼は主による事と確信した。恐れて隠れている彼に「勇士よ」と語られ、現在の彼ではなく、主は先を見据え、勇士として戦うギデオンを見られた。

 

そして「あなたのその力で行き」と、彼がいかに弱く、若くても何の問題も無いと。主が共におられる事と、主の任命がすべてだ。私たちも、自分の弱さを見て、嘆き、無力におじけ、何が出来よう、何も出来ないとひるんでしまう。主からの示しにも、自分を見るなら能力は無い、時間も財も力も、何もかも不足だ。

 

しかし、主は「あなたのその力で行け」と言われる。あなたの力の問題ではなく、どなたが共におられるかの問題だ。主が共におられるかどうかが、すべてだ。遣わされるのなら、必要な力は主から来る。今、あなたも「あなたのその力で行け」と御声をかけられているだろうか。

 

・・・・・・・・・・主が「行け」「せよ」と言われるなら、今のこのままの力で大丈夫だ。「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」とのように、「私を強くして下さる方によって」だ。そのお方を信頼して、行こう。