「金持ちになりたがる人たちは、誘惑とわなと、また人を滅びと破滅に投げ入れる、愚かで、有害な多くの欲に陥ります」Ⅰテモテ6:9

 人は富を持っても、持っても、幾ら得ても、決して満足する事はない。返って更に富が欲しくなる。欲望が増して、飽くことなく求める。これは富ではなく、貪欲という欲望に陥っているからだ。生活の必要が満たされていても、決して満足する事はない。 心は常に満たされていない。

 

果てしなく富に渇いて求めて行く。どこまで行っても満足はなく、安らぎはなく、哀れで悲惨だ。又、金持ちになりたがるとは、金銭だけでなく、名誉や地位、人からの賞賛を欲しがる事だ。人の上に立ち、人を支配し、プライドを満たそうとする。しかしそこに真の満ち足りる平安や喜びはない。

 

そこには、人との比較があり、子育て、職場の昇進、学業成績、人気、絶えず不安で、焦りがあり、思い煩いでいっぱいだ。満足が決してない。人より優っていたい。人より劣ると不安と恐れにさいなまれる。満足などほど遠い状態だ。「衣食があれば、満足すべきです」何も持たないで生まれて来たし、死の時も何も持って出る事が出来ない。

 

今、生かされている事を感謝する、今、与えられているものに感謝する、これが満ち足りる心を得る秘訣だと言っている。「感謝して行く事」が、心を満たし、大きな利益を受ける道だと。自分で得たものなど一つも無い。すべて主が与えて下さったものだ。

 

働く力も主から来ている。主に在ってどんな環境の中でも「満ち足りる」事が出来る。これは生まれつきの自分にはない。御霊によることだ。「私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました」。主に心の内をことごとく告げて、満ち足りる心へと導いて頂こう。

 

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どんな境遇にも満足できる秘訣はそこに神を認めていくことと学びたい。足りないなら祈り、それでも満たされないなら、これが適量ではないか。既に満たされている。感謝して歩もう。