「主はヤコブに仰せられた。『あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる』」創世記31:3

ヤコブが父と兄を騙して、祝福を奪い取り、兄の怒りを買い、家を出るはめに陥った。カランへの途中、野宿するが、そのかたわらに主が立たれ「あなたと共ににあり、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう」と約束された。約束を成し遂げるまで決してヤコブを離れないと。

 

やがて主は約束を成就されるのだが、その実現に、20年もの歳月を要した。気が遠くなるほど長い年月だ。私たちは、待つ事が非常に難しい。待つ事が出来ない。しかし、主は手っ取り早くでなく、時間をかけながら、こつこつと、地道に私たちを導かれる。

 

今日の1日、非常に有益な、大切な、意味のある1日だ。主に在って、練られきよめられ、造り変えられる途上にあり、1日も無駄な日は無い。必ず「神の時」は到来する。約束は成就される。その約束が実現して行く時に、よく見ていると、様々な予兆がある。状況が少しずつ変化して行くのだ。

 

ヤコブの状況も目に見えて変わって行った。ラバンの息子たちが、父の物をみなヤコブが盗んだと言い出す。ラバンの態度も以前のようでなく、好意的でなくなった。このままなら争いが起きそうだ。ヤコブへの対応も変わって来て、微妙な空気を感じる。

 

そんな中、はっきりと主の御声が臨んだ。「先祖の国へ帰れ」「さあ立ってこの土地を出て」と。今こそ約束の時が来た。私たちも、状況の変化をよく見ていよう。そして、主言葉が臨む時、行動を起こすべき時だ。

 

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すべての事は偉大なご計画の途上、動き続ける今日だ。主の御働きの顕著な兆しはないか、またその実を通して示されている事の意味は。よく悟れるように祈り、良く見張っていたい。