ダビデは、敵からの激しい攻撃、迫害があり、極度の苦しみの中にあった。「私は苦しんで、心にうめき、泣きわめいている」敵の叫びと悪者の迫害のためと。「心は内にもだえ、死の恐怖が襲っている」「恐れとおののきが臨み、戦慄に包まれている」と大変な窮地にいた。そして更につらい事態が襲った。親友がダビデを裏切って、去ったのだ。
どんなに心痛で張り裂けそうだったろう。死と隣り合わせの恐怖の上に背信、孤独に見舞われた。だがすべての事は、主の御手の内にあり、主の目的と意図がある。このつらい試練を通り、ダビデは主に嘆き、訴え、うめき祈り続けた。その結果「あなたの重荷を主にゆだねよ」に行き着いた。「主が、心配して下さるから」と。
私たちはどうだろう。思い煩いが一つ来ても、心は沈んで重く苦しく、真っ暗になってしまう。更に自分で最悪のシナリオを描いて、冷静さも失ってしまい、四六時中、その悩みに捕らえられてしまう。誰しも経験あるかも知れない。その解決法は「重荷を主にゆだねよ」と。今、深刻な悩みを抱えているなら、主に委ねられないから、悩まされている事になる。
「委ねることができない」が問題点なら、そのまま祈ろう。主が委ねられるように助けて下さる。結局、ダビデは極度の苦しみを通ったが、「主に委ねる」ということを学ばせられるためであった。あなたも今、委ねることを学ばされているだろうか。心配して下さる主が共におられる。委ねられるよう祈ろう。
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主に委ねられないと思い煩いのシナリオは徐々に膨らんでしまう。問題を一人で受け止めることはできない。主に荷を下ろすと決心しよう。うめきを主は聞いて下さっている。