「あなたは愚かなことをしたものだ。あなたの神、主が命じた命令を守らなかった。主は今、イスラエルにあなたの王国を永遠に確立されたであろうに」Ⅰサムエル13:13

サムエルはサウルに、自分がいけにえを献げるから、自分が着くまで7日間待つようにと命じた。しかし、その指示された7日間が過ぎたが、まだサムエルは来ない。民の状況を見ると、民はもはやサウルから離れて散って行こうとしている。それを見て焦り、どうにかしなくてはと、サウルは自分で全焼のいけにえを献げた。

 

献げ終わった丁度そこに、サムエルが到着した。何と言う事をしたのかと。いけにえは祭司以外は献げる事が出来ない。愚かな事をし、もう王国は立たないと。又、アマレクを打ちすべてのものを聖絶せよ、と命令を受けた時も、最も良いものを惜しみ、どうでもよいものだけを聖絶した。そして、民が惜しんだと民のせいにした。

 

サウルのこれらの問題は何なのか。いけにえを献げるかどうか、聖絶するかどうか、外側の行動の問題以前に、御言葉にあるように「あなたが主のことばを退けた」「聞き従うことは、いけにえにまさり」彼の態度が、主に聞き従わないということだった。ここが問題だった。

 

私たちはどうだろう。神はこう言うが、この状況ではこっちの方が良い、神は言うが、しかし・・と、自分の思いが強く、自分の思いの方で行動するだろうか。大切な事は、どんな善をするかでなく、主の御声を聞いて、御声に従うことだ。 今もし、御声をなおざりにして、自分の思いで進んでいるなら、立ち止まろう。御声に耳を傾け、従おう。豊かな祝福はただそこから来る。

 

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クリスチャン人生は、自分の思う善い事をするのでなく、主が言われる事を聞き、それに従う歩みだ。しばしば自分の思いが妨げる。「自分は」でなく「主は」と、主のみ思いに目を持って行こう。信仰生活は訓練だ。よく失敗するが、「主のみ思いは?」に立って行けるように、祈ろう。