「これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます」エペソ6:16

「悪魔の策略に立ち向かい」ともあり、悪魔は策略を持って襲って来るとある。何の考えも無しにでなく、行き当たりばったりでなく、策略を練りに練って向かって来る。それなら、祈り無くしてはひとたまりもない。武具が必要だ。戦闘中の敵軍に、全くの無防備でフラフラと向かうようなものだ。すぐにやられてしまう。

 

「策略」とあるので、はっきりと欺こうとの意図がある。罠が張ってあって、落とそうと企んで来る。サタンは妄想を吹き込んで来る。何か突如の事態が起きた時に、不安、恐れ、思い煩いのネガティブな思いを次から次へと吹き込んで来る。すぐに最悪のシナリオが出来上がる。「悪い者が放つ火矢」だ。思いに浮かぶ何もかもを信じてはならない。

 

否定的な思い、どんどん落ち込んで行く思い、心が暗く沈む思い、胸がつらくなり苦しくなる思い、建て上げでなく、破壊させて行く思いを、吹き込んで来る。映画の映像のように思いに映して来る。何もかもを受け入れてはならない。自分が思っていると思わせるサタンの欺きだ。次々と映像を送り込み、自分が思っているとしか思えない。そう思わせれば、サタンは大成功だ。

 

朝起きた時から、次々思いの火矢を飛ばしている。思いをよく見張っていよう。恐れ、激しい怒り、批判、いたずらに急(せ)かすもの、自己憐憫、猜疑心、極度に自分を責めるもの、高慢になるもの、それらの思いは敵からだ。思いをよく見張っていよう。サタンに気づけるよう祈っていよう。賛美や祈りや御言葉や、良いもので思いを満たしていよう。

 

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サタンは、光の御使いに変装するので、神のかたちもとって来る。霊的な深みも知っている。御霊によらなければ、欺かれてしまう。「内におられる方が、この世の内にいる、あの者よりも力がある」サタンの識別を祈っていよう。御霊が気づかせて下さる。