「わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わしのとこ ろに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事を成し遂げ、わたしの言い送った事を成功させる」イザヤ55:11

パウロはローマ行きを、主から示されていた。しかし、第3次伝道旅行の後、エルサレムに寄った時、「除いてしまえ。生かしておくべきでない」と人々に殺されそうになり、引き裂かれるのではと思うほどの大騒動になった。捕らえられてしまい、ローマに行く事は、全く不可能に見えた。

 

しかしその監禁により、かえって暗殺者から守られる事になり、実の無い裁判に見えたが、それは総督ペリクスやフェストに証しをする機会となった。又、丁度アグリッパ王がフェストに会いに来たため、王にも福音を語る機会が与えられた。何という主の支配と導きだろう。パウロは更にローマ皇帝に上訴したため、これがローマへの道を開き、パウロの思いとは異なり囚人としてであったが、ローマに向かう事になった。

 

そしてパウロの乗った船が幾日も大嵐に会い、絶体絶命となり、最後の望みも絶たれようとしていた。しかしパウロは必ずカイザルの前に立つとの、神の言葉を信じていた。すると、船は座礁したが、主の示し通りに、全員が岸に辿りつき助かった。「こうして、私たちはローマに到着した」。パウロは無事ローマに着き、福音を伝える事になった。

 

様々な事があり、紆余曲折はあるが、どんな障害があっても、神は必ず語られた言葉を成し就げられる。神が語られた言葉は100%成就する。あなたは今、途上の苦しい中にいるだろうか。「こうして、ローマに到着した」。必ず、あなたに約束された御心は成就する。信じて忍耐しよう。

 

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草や花のように人の思いは現状に絶望を感じ、しおれてしまう。けれど神の御言葉はとこしえに立ち、言い送った事を成功させると励ましてくださる。確かな御言葉が私たちを立たせてくれる。