「私は昔の日々を思い出し、あなたのなさったすべてのことに思いを巡らし、あなたの御手のわざを静かに考えています」詩篇143:5

その前の節に、「霊が衰え果ててしまい、心がこわばった」とある。心が打ちひしがれ、折れてしまったと。私たちも心が折れることがある。困難や苦しみが許容量オーバーになった時、心が打ちひしがれる。又、ストレスが次々と来て、対応出来ず、限界になってしまうことがある。普段なら、対処して行ける事が心に余裕が無くなり、心がネガティブな方に流されてしまう。 又、余裕が無い時は、心がイライラしてしまう。

 

そんな時、ダビデは昔のことを思い出した。以前の恵みを数え、危機の際に成して下さったみわざを覚え、沢山の祈りの答えを覚え、目の前の状況でなく、主の恵みに心を向けた。主のなさった一つ一つの事を思い巡らし、御手のわざを、主がどのようなお方かを静かに考えた。

 

それは祈りとなって上って行った。「朝にあなたの恵みを聞かせ、私に行くべき道を知らせてください」「あなたのみこころを行なうことを教えてください」。主が行くべき道を教えて下さるように。そして、自分の思いや、自分の都合でなく、自分の思い通りの道でなく、あなたのみこころを、行えるように助けて欲しいと。

 

つらい時、苦しい時、過去を振り返り、恵みを数えることは良いことだ。主に向き、感謝が湧き、たましいが引き上げられる。正しく主に向くことができて、みこころの道へと導かれて行く。これまで成されたみわざに思いを馳せよう。そして感謝を献げよう。心が変えられて行く事に気づく。

 

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心がしおれている時、過去の失敗や過去の栄光が思い出されるが、振り返るのは主がして下さった感謝な恵みの数々にしよう。そしてご誠実な主の助けに信頼しよう。主の助けが必要だ。