「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです」ルカ1:30

突然、御使いが、マリヤに現れた。「おめでとう。恵まれた方」と。マリヤにすれば、考えられもしない、突如の出来事だ。何の前ぶれもなく、突然に、神が、人生に大きく介入して来られ、一方的に「みごもって、男の子を産む」と言われたのだ。何という事だろう。

 

マリヤは、ヨセフと婚約していて幸せな時であり、結婚の準備をしつつ、将来の生活を思い描いていたであろう。しかし一方、マリヤはメシヤの到来をずっと聞いており、信じていた。だが、余りも唐突な戸惑う出来事だった。処女で出産するなどとは。当時、婚約中の姦通は石打ちの刑だ。

 

おことば通りこの身になるなら、死ななければならない。それこそ命がけだ。それに、ヨセフとの関係はどうなるのだろう。聖霊によってみごもったなどと、どうして信じられるだろう。ヨセフをどんなに傷つけ、恥をかかせる事か。信頼関係はめちゃくちゃだ。婚約は破綻するだろう。

 

非常な恐れと不安があった事だろう。しかし、そんな中でマリヤは、主のために、自分自身と自分の人生を、差し出した。「おことばどおりこの身になりますように」と何もかもを明け渡した。これはマリヤが思いついた事ではなく、選んだ事ではない。「自分の思い通りになりますように」ではなく、まさに命がけで「あなたのお言葉どおり、なりますように」だ。

 

このマリヤの従順により、救い主の誕生が実現した。今、目の前に戸惑う事態があるだろうか。マリヤが特別に選ばれたように、あなたを主の素晴らしいご計画のために選ばれている。明け渡せるよう、自分では出来ないので、まず祈ろう。

 

-----------

予想外の出来事にはまず恐れが来る。先は全く解らないがどれも主から来ているものと今の不安を主に祈ろう。不安の中でも主が助けてくださる。一歩、一歩、あずかっていきたい。