「だから、神の国とその義とを第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます」マタイ6:33

ある人が、早朝出勤、深夜帰宅の大変な過密スケジュールの日々だった。仕事量は半端なく、仕事後の付き合いは続いた。人を気にして、ノーが言えず様々な事柄を引き受けた結果、とうとう身動きが取れない状況に陥ってしまった。時間と体力には限りがあり、許容量オーバーで、心身限界状態になった。

 

行き詰まってしまった。デボーションも持てないままの多忙の日々に、心はカラカラに渇き、一歩も歩めなくなってしまった。どうにもならず、助けを求めて、主の御前に静まった。主の御前で、心の内の虚しさ、満たされない思い、思い煩い、不安、恐れ・・ことごとく告げて祈った。

 

そして静まっていた時に、「だから、神の国とその義とを第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます」の御言葉が心に語りかけられた。自分は「それに加えてこれらものはすべて与えられる」のそっちの方のために、走り回っていた事に気づかされた。本末転倒であり、「神の国とその義とを第一に求めよ」が抜け落ちていた。

 

そのため、生活が悪循環であり、平安も喜びもなく、達成感もなく、実もなく、心は疲れ果てるばかりだった。何が大切なのか。もう一度生活全般を見直し、第一のものを第一とし、優先順位を正して行った。その時、生活が秩序あるものと変えられ、心に喜びと平安が戻った。私たちもしばしば同じ状態に陥ってしまう。今一度、第一のものを第一に軌道修正しよう。

 

・・・・・・・・・・・

忙し過ぎる時に、しばしば陥ってしまう。目の前の事を次々とこなさなくてはならず、それが第一になり、主が後回しになる。それに加えて与えられる「これらのもの」に心が飲み込まれていないか、そのため油切れの状態でないか、今朝点検してみよう。