「ヨブは主に答えて言った『あなたには、すべてができること、あなたは、どんな計画も成し遂げられることを、私は知りました』ヨブ41:1

ヨブは人災や天災によって、すべての家畜や雇い人、全所有物を、7人の息子、3人の娘を、何もかもを1日の内に失った。その後、今度はヨブ自身が、足の裏から頭の頂まで、全身に悪性の腫物ができ、土器のかけらで身をかきむしるような、妻から神を呪って死ねとまで言われるような悲惨な状態に陥った。

 

10人の子供を一度に失い、自らの身も限界状態で、何だか極限の苦しみだ。しかし、ヨブが原因で起きた苦難ではない。裏側でサタンが、神にヨブを訴えたのだ。神が、ヨブは潔白で正しく、神を恐れていると言われた事に対して、そうではない、ヨブが神に従っているのは、自分に利得があるからに過ぎないと。それで神は条件付きで、限界を定めた上で、サタンの介入を許可された。

 

そのためサタンが働いたわけだが、サタンが原因なのではない。神が許可されたから、起きた事だ。人間による事でも、サタンでもなく、運命でもない。大もとにおられるのが神であると信じる時、目に見えるところしか見えない状況から守られる。

 

全主権が神にあり、その主権者のもとで起こっている事であり、その方は独り子を私のために与えられた愛なるお方であり、極みまで愛して下さっているお方だ。最善以下の事は決してされない。ヨブは大変な苦しみ悲しみにあったが、しかし、「主の御名はほむべきかな」と神の御前にひれ伏し、礼拝した。

 

神を認め、神の主権を認め、受け入れた。その神は、ヨブにご自身を現され、最終的に失ったすべての2倍の祝福を返された。今、目の前の状況に、人によるのでなく、偶然でなく、サタンでなく、その背後に全主権をもって支配しておられる神を認める事を、求められているだろうか。

 

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様々なマイナスの事態が起きるが、偶然でなく、不運なのでなく、サタンにほんろうされているのでなく、背後に主の絶対的主権がある。主の許しのもとであり、主の範囲内であり、ご計画がある。万事益とされる。大きな成長とされる。そこを見ている時に、見え方が変わって来る。