「愛する人たち、自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい」ローマ12:1

救われた私たちに、まだある古い性質は、攻撃されたら黙っていられない。怒りが湧き、仕返しがしたい。それも何倍にもして報復したい。批判、悪口、非難等を受けると、相手に立ち向かって行こうとする。相当な反撃をしたい。実際、外側には出さずとも、内心怒り心頭で、何とか復讐したいと思う。

 

やられたら、やり返したい、それも何倍にもして。古い、罪の性質だ。しかしこの復讐心は、ますます怒りを激しくし、憎しみへと増幅させる。互いの間を引き裂いて行く。報復の連鎖が生まれるばかりだ。相手への憎しみ、恨み、許せない思いは、自分自身を苦しめる。相手ではなく、苦しいのは自分だ。牢獄にいるようだ。

 

平安も全く無い、しかし自我は怒りを手放したくない。怒っていたい。これは自分自身を痛めつけて行く。実際、恨みで傷害事件を起こし、自らの人生を破滅に追いやってしまうニュースを見聞きする。どうすれば良いのか。神は自分で復讐するなと言われる。わたしが報復するからと。復讐はわたしのすることだと。神は完全な正義を持つ方で、神が正しく裁かれる。 完全に正しいお方である神に、私たちは目の前の事態を委ねることが出来る。自分で復讐せずに、神にお委ねしよう。正しく確実に裁かれる。

 

そして、委ねた時に、復讐心が自分の手から離れ、私たちの心も平安にされる。自分で、どうこうしようとしないからだ。その平安は何ものにも代えられない。

 

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何倍にもして返したいという怒りを持ったまま生きるのは、何と苦しいことか。神はその叫びを聞いてくださる。神の怒りにお任せしよう。神は必ず正しく裁いてくださる。