「主を待ち望め。その道を守れ。そうすれば、主はあなたを高く上げて、地を受け継がせてくださる」詩篇37:34

コーリー・テン・ブームは、第二次世界大戦時、ユダヤ人をかくまったために、父と姉と共に捕らえられ、ナチスの収容所に送られた。過酷な強制労働で父と姉は亡くなった。深い悲しみであった。コーリーは釈放されたのだが、何とそれは驚くべき事に書類上のミスによるものだった。神の奇跡であり、収容所内での主のみわざを全世界に証しするためであった。

 

彼女は、地獄のような経験を振り返り「私たちの人生は、クロス・ステッチのようなもの」だと語った。針で糸を刺し、刺繍をするが、裏側を見ても、全く表の絵はわからない。理解不能だ。様々な色の糸がぐじゃぐじゃにからみ合い、汚い、醜い様相を呈している。まるで意味も何も無い。しかし表側を見るなら、美しい見事な刺繍が施されている。綺麗な絵が出来上がっている。

 

私たちも、試練の苦しい最中には、刺繍の裏側のように見える。何もかもがうまく行かず、行き詰まり、見える所はカオス状態だ。混乱しか見えない。失望落胆、絶望かも知れない。しかし神の目から見れば、問題無い。着々と素晴らしい刺繍が施されている。あなたも、今、この状態だろうか。

 

「何で?どうして?」「一体何がどうなっているのか?」問題だらけだろうか。まず、神は表側を見ておられ、素晴らしい作品が創り上げられる過程である事を信じよう。そして自分自身を神に委ねよう。そうするなら、神がすべての事を働かせて益とされる事を見て行く。

 

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主が全てをご存じでいてくださるので、問題の早い解決や、病気の癒やしなど様々なものを日々待ち望み祈る。決して平安の中で待ち望めない不信仰も主に受け止めてもらいながら、待っていよう。