「彼がこのことを思い巡らしていたとき、主の使いが夢に現われて言った。「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは聖霊によるのです」マタイ1:20

ヨセフは事態を知った時に、どんなにショックで、悩み苦しんだ事だろう。マリヤに裏切られた事になってしまう。当時は婚約者以外の子供をみごもるなど、姦淫罪で石打ちの刑であった。ヨセフは苦しみ抜いた末、マリヤを内密に去らせようと決意した。「ヨセフは正しい人であって」とあり、その行動は信仰から来ていた。 ヨセフは真の事情を知らなかったのであり、心は動揺し、乱れた事だろう。思い煩い、怒り、絶望、様々な思いの葛藤があったろう。しかしヨセフはどこまでも信仰によって歩み、神を信じ、善をもってマリヤに対応した。自分を捨て、神の御前に正しい事をしようとした。その結果、彼女をさらし者にしないよう、内密に去らせる事に。

 

ヨセフは、この事は、一体どうなっているのか、何が起きているのか、混乱の中で、悶々と思いを巡らしていた。その時に、主の使いが夢に現れ、真実を告げ、ヨセフを導き励ました。マリヤを妻として迎えるように、胎の子は聖霊によること、救い主でありイエスと名づけることを告げた。ヨセフは「命じられたとおりにして」マリヤを妻として迎え、生まれた赤子をイエスと名づけた。

 

ヨセフから学べる。深い悩みや問題のある時、主は御言葉をもって導かれる事、そして「命じられた通りに」従う時、主の大きなみわざを見ること。今、理解できない問題に直面しているなら、よく御言葉に耳を傾け、その通りに従おう。主は手を取って導いて下さる。

 

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どのような驚き、混乱の中でも神様は私たちを強くしてくださる。信頼し、見るべきお方を仰いでいこう。必ず豊かな祝福へと導かれる。この主を今一度、心の王座にお迎えしよう。