「それで父親は、イエスが、『あなたの息子は直っている』と言われた時刻と同じであることを知った」ヨハネ4:53

王室の役人の息子が、重病だった。それも、もう危篤状態であった。役人はカペナウムからカナに、主を求めて、30キロほどの道のりを歩いてやって来た。主なら癒やすことができると思ったから来た。もし思わなければ、30キロも歩いて来れない。主に、家に来ていただき、癒やしを願うと「しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない」と言われた。

 

そして「帰って行きなさい。あなたの息子は直っている」と。主に一緒に来て癒やして欲しいと願ったが、御言葉を信じて帰りなさいとの示しだった。私たちもどうだろう。しるしと不思議を見ての信仰だろうか。しるしを見せて欲しいと思っているかも知れない。幾多の奇跡をこの目で見たなら、信じる事が出来て、信仰が強くなるのではないかと。

 

出エジプト時のように、目の前で紅海が分かれるような大々的奇跡を見たなら、信仰が強くなるような気がする。しかし主は、しるしを見てではなく、「主の言葉を信じる信仰」へと導かれたい。役人は「帰って行きなさい」と言われた。息子は直っているからと。主の言葉だけをもらい、その言葉を受け取り、信じて帰った。すると途中でしもべに出会い、息子の癒やしを聞いた。

 

主の言葉のその通りに。そして、良くなった時刻を聞くと、主が「あなたの息子は直っている」と言われた同時刻である事に驚いた。彼と彼の家の者が皆、主を信じた。主の言葉は100%成就する。主が私たちを助けて下さり、しるしと不思議を見ての信仰から、主の言葉を信じる信仰へと成長させて行って下さる。

 

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どうしても自分の思う結果が欲しいと、目に見える、すぐにわかる方法にすがりたい。その思いとの葛藤を主は見ていてくださる。主の口から出る言葉を信じて従っていく信仰を祈ろう。