「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる」詩篇37:5

ある女性が結婚後、悩み問題にぶち当たった。嫁姑関係がギクシャクし、うまく行かず重苦しい日々だった。夫との関係も、いざ生活を共にしてみると、思う以上に価値観や好み、生活習慣の違いがあり、悶々状態となって行った。夫の仕事は多忙を極め、話し合う時間もなく、満たされない思いで一杯になり、不信感にもなり、相手を責めてしまう。

 

又、そんな自分に自己嫌悪に陥り、罪悪感が来る。主の御前に赦しを求めるが、そのしりから相手を責める思いがふつふつと湧く。苦しみの日々を経て、行き詰まり、疲れ果ててしまい、もうこれ以上やって行けないと思えた。姑との確執、夫と喧嘩ばかりの日々、もう結婚生活を続けられないところまで、追い詰められた。

 

「主よ、助けて下さい。もうどうにもできません」と祈りは叫びとなり、ギブアップし自分自身を明け渡した。するとその時、初めて、今までも理解していると思っていた主の十字架が、真に自分の事として迫った。罪しか犯す事ができない自分だからこそ、自分のための十字架である事が身をもってわかり、心底からの悔い改めが与えられた。

 

その時、今まで味わった事のない平安と喜びに包まれた。初めての経験だった。祈る事は祈るのだが、ずっと自分で何とかしようとしてもがいていた事に気づかされた。明け渡し、委ねる時に、主が働かれ、主のみわざを見せられて行く。

 

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自分で何とかしようと頑張り、出来ないと自分の限界を知ることは感謝だ。無理だと認めなければ主に明け渡すこともできない。平安をもって無力を認めよう。主に信頼し、主に委ねていこう。