「イスラエル人は海の真中のかわいた地を歩き、水は彼らのために、右と左で壁となったのである」出エジプト14:29

モーセがイスラエル人を導いて出エジプトを果たし、海辺で宿営していた時、パロの軍隊が追跡して来た。みるみる内にそのパロの軍勢は追いついて来た。前は海で、後ろからは追っ手という、絶体絶命の危機だ。イスラエルの民は恐怖で叫び、モーセに文句を言った。

 

奴隷の苦難から救い出されたにかかわらず、エジプトから連れ出したりして、一体何という事をしてくれたのかと、不平不満をぶちまけた。その時、神は奇跡をされ、海の中に道を造られた。そして、安全に無事に民は紅海を渡った。

 

あなたは今、断崖絶壁にいるだろうか、絶体絶命だろうか。神は必ずあなたのために、道の無い所に道を造られる。その道は隠されていて見えない。しかし、信仰持って前進すると、道がくっきりと目の前に現れて来る。民のために、海が目の前で分かたれ、道が備えられていたように。

 

ある人は進路において経験した。受験が全部失敗してしまい、すべての希望が断たれ落ち込んだ。真っ暗闇だ。どうすれば良いのか、祈りに祈った。その時に、紅海が分けられたように、目の前に突然道ができて、留学の道が開かれたのだった。思いを遙かに越えた恵みだった。

 

ある人は経済的苦境で、卒業を断たれようとした時、ある方面からの突然のサポートで目の前に道ができた。あなたも振り返る時、あれやこれや、海の中に、主が造られた道を通された事だろう。これからも主は、道無き所に道を造り、私たちを安全に導いて下さる。私たちは前進して行ける。

 

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何もどうにも出来ない、全面ギブアップの状況で、ただ祈り、拠りすがる時に、目の前に道が備えられた事を何度も見て来た。道の無い所に、道が造られる。そしてその道を安全に歩めるように、見守って下さる。絶体絶命の時こそ、主のみわざを見る時だ。