ギデオンが勝利を得たのは、非常に不思議な方法だった。いなごのように大勢のミデヤン人やアマレク人に対して、ギデオンの兵力は32,000人だ。しかし、それでもまだ多いと言われ、何と減らされたのだ。なおも減らされ、最後にはたったの300人までになってしまった。いなごのような大群に対して、たったの300人。
その理由が、イスラエルが自分の手で自分を救ったと言い、神に向かって高ぶるといけないからと。神に栄光が帰されるためだった。そして武器も不思議で、角笛、からつぼ、たいまつだった。300名の人々が一斉に角笛を鳴らし、からつぼを砕き、左手にたいまつを握り、右手に角笛を握って、「主の剣、ギデオンの剣だ!」と叫んだ。
ミデヤン人は驚き、非常に動揺し混乱してしまった。角笛を吹き鳴らしている間に、主がミデヤン人の陣営全面に渡って、同士討ちが起こるようにされた。神の介入があり、神が奇跡をされた。いなごのように大勢の敵に対して、味方はたったの300人だ。ギデオンは「主はミデヤン人の陣営をあなたがたの手に下さった」と約束をもらっていた。
主はすでに勝利を約束して下さっている。そこに立ち、御言葉を握りしめ、あくまでも御言葉にとどまり、とどまり続ける事が大切だ。そして言われた通りに、従うことだ。状況を見るのでなく、神の約束を握り続け、信仰に立つ時、神が介入して下さる。人数でなく、能力でなく、勝利は主によってもたらされる。
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この世の常識では、32,000人と300人の兵力では、32,000人の方が有利に決まっている。しかし主が共におられる事と、主のお心がすべてだ。どんな方法ででも勝利を与えて下さる。「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」と。自分の考えでなく、主に従おう。