「そこで、イスラエル人は海の真中のかわいた地を、進んで行った。水は彼らのために右と左で壁となった」出エジプト16:22

モーセを指導者に数々の奇跡を見せられ、出エジプトを果たし、荒野に出たイスラエルの民。その民に、大試練が臨んだ。パロの率いるエジプト軍精鋭戦車部隊が追って来たのだ。どんどん迫り来る。前は紅海、後ろは追っ手。前進も後退も出来ない。まさに絶体絶命の危機であった。

 

しかし主はこの窮状を「わたしの栄光を現す」ためと。「神の栄光が現れるため」「民の信仰が強められるため」だと。私たちも絶体絶命の窮地に陥る事がある。前にも後ろにも行けず、なすすべ無く、身動きの取れない状況に陥る。しかし主は「恐れるな」と言われ、とにかくまず落ち着こう。

 

「しっかり信仰に立て」「わたしが戦う」との言葉を受け取ろう。神は海の真ん中に道を造られる。道が無くとも大丈夫。道無き所に道を造られるお方だ。目の前の絶体絶命の状況を力強く導かれる。紅海が分けられ、民はエジプトの追っ手から奇跡をもって救われた。神の栄光とは「神にしか出来ない事態が起こり、それがまさに神である事がわかる」ことだ。

 

あなたも、今、窮地にあるだろうか。試練の最中だろうか。「恐れるな」「信仰に立て」「わたしが戦う」と言われる。御言葉に立って、祈ろう。私たちの窮地は神の機会だ。今、窮地なら、神の栄光が現される機会だ。恐れと不安と思い煩いに襲われる中「恐れるな」の言葉を受け取り、握っていよう。主が戦われる。主を信頼していよう。

 

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窮地を前に何もせずにおれないと思ってしまうが、委ねるとは祈りながら常に来る不安を主に渡していく積極的な行為ではないだろうか。信仰に立つ意志を向けよう。