「戦車隊長たちはヨシャパテを見つけたとき・・彼のほうに向かって行って戦おうとした。すると、ヨシャパテは助けを叫び求めた。それで・・イスラエルの王でないことを知ったとき・・引き返した」Ⅰ列王22:32

イスラエル王アハブは、ユダ王ヨシャパテに、ラモテ・ギルアデをアラムから取り返そうと、誘いをかけた。ヨシャパテはアハブの申し出に乗り、主の言葉を聞くよう要請した。アハブは預言者400人を集め、伺いを立てると、彼らは、上って行くようにと口を揃えて答えた。だが預言者ミカヤは正反対の預言をした。

 

そしてアハブが悪霊に惑わされている事、殺される事を告げた。アハブとヨシャパテはアラムと戦う事になり、アハブは自分は助かろうと、巧妙な策を講じ、ヨシャパテに王の服を着せ、自分は変装した。敵を欺き自分だけ巧く逃れようとした。しかしアラム王の命令は、イスラエル王アハブだけを狙えというものだった。

 

敵が、ヨシャパテをイスラエル王に違いないと、戦おうとした時、ヨシャパテは祈った。すると敵はユダ王ではないと知り、引き返した。神の関与だった。そして一人の兵士が、「何げなく」放った矢が、何とアハブに命中し、彼は傷を負い死んだ。別に彼はアハブを狙ったわけでも、殺そうとしたわけでもない。神がそのようにされた。

 

ミカヤの預言が成就した。主の完璧な主権と支配を見る。人がどう画策しようと、主の主権のもと、主の御心が成就する。主の御手の中にある。それゆえ、日々の生活も、人生も、自分自身も主に委ねよう。その時、あなたへの最善のご計画を一つ違わず、成し遂げて下さる。そして、平安に守られる。

------------

私たちは、目の前の危機に人間的な策をあれこれ思いめぐらせるが、主の完璧な主権の前に謙遜に静まりたい。御心はどこにあるかを祈りながら主に具体的な歩みを委ねよう。