「万軍の主よ。なんと幸いなことでしょう。あなたに信頼するその人は」詩篇84:12

ハドソン・テーラーのよく知られている証しがある。彼は、医者の助手として働いていた。その医師は給料をよく渡し忘れるので、その時には言うようにと、本人から言われた。その時、彼は、もしそういう時には申し出ずに祈り、神から直接答えを頂いて、信仰の訓練としたいと考えた。やはりその月、医師は給料の支払いを忘れた。

 

それで言わずに祈っていた。すると段々食料も底がついて来た。残りが銀貨1枚になった。丁度その時に貧しい子供が来た。母親が病気で困っている。手元には銀貨1枚だ。2枚あれば喜んで1枚上げるが、1つしか無いので、あげられなかった。その後、祈り始めたが「偽善者」との思いが来る。「祈りよりも、それを与えるべきだ」と。

 

出来ない自分に、神のみに頼る信仰など無いと知り、惨めになった。しかし結局はあげて財布は空になった。だが心はすっきり晴れやかになり、平安で満ちた。その日の夕は残り物を食べ、しかし翌朝からもう何も無かった。主に拠り頼み、祈り続けていた。すると早朝に郵便が来た。封筒を開くと彼が与えたお金の数倍が入っていた。

 

そのお金が無くなる頃、医師が給料の事を思い出してくれた。神は真実であり、生きて働いておられる。「彼らはあなたに信頼し、彼らは恥を見ませんでした」「正しい者が見捨てられたり、その子孫が食べ物を請うのを見たことがない」。

 

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すぐに自分の力や人に頼り、限界が来なければ神のみに頼る事がでない。そのような不信仰な者なのに、神はいつも信頼して生きよと待っていてくださる。何と感謝なことだろう。