「わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。彼はわたしの名のために一つの家を建て」Ⅱサムエル7:12

ダビデは、主のためにと神殿建設を願い祈った。しかし主の答えは「ノー」だった。その願いは退けられ、御心は他にあった。身から出る世継ぎの子が建設すると。神殿建設は、次世代に委ねられていて、その者が一つの家を建て、主がその王座を堅く立てると示された。ダビデは神殿建設を望んだが、答えは「ノー」だった。

 

私たちもこのような事を経験する。自分の心からの願いに「ノー」が突きつけられたなら、どうだろう。二つの反応ができる。一つは思い通りにならない事に、やる気が失せ、又、反抗的態度になるかも知れない。もう一つは、「ノー」を御心と受け入れ、では、主の御心が成し遂げられるために、自分は何をすべきか、どう動くべきかに焦点を当てる。

 

ダビデは、「ノー」を受け入れ、息子ソロモンが建設すると知り、そのための準備に回った。これがダビデの信仰であり素晴らしさであった。政治的、経済的安定がなければ、神殿建設は不可能だ。そのためにダビデは諸外国の敵と戦い、着々と基盤を築いていった。「主は、行く先々で勝利を与えられた」

 

御心に従順に従うダビデに、主が連勝を与えられた。 そしてダビデは膨大な戦勝品を、建設資金として主に献げて行った。自分の道が閉ざされた時、ダビデに倣おう。自分に備えられた御心があり使命がある。それに従おう。主はすでに大きな祝福を備えていて下さる。-------------自分のプランを主に手放し、今自分に出来ることを祈ってみよう。「ノー」は否定ではなく違うご計画、違う重荷に向かわせてくださる示し。もう一度、広い視野の中に自分を置いてみよう。