「私はこわくなり、出て行って、あなたの一タラントを地の中に隠しておきました。さあどうぞ、これがあなたの物です」マタイ25:25

主人から5タラントと2タラントを預かったしもべたちは、すぐに出て行って商売をした。ただただ主人を喜ばせたくて、主人のために働きたかった。彼らは、主人が愛深い、良い方だと信じていたので、仮に失敗しても、赦して下さると思っていた。そのため、自由に伸び伸び、生き生きと喜びを持って働くことができた。

 

1タラントのしもべは、神観が間違っていて、要求ばかり突きつけて来る、ひどい、怖い主人だった。こんな主人のために何をしたいとも思わない。失敗した時はどんな恐ろしい事になるか。罰が怖い。預かったものを、減らそうものなら、どんなひどい目にあうか。だから無くならないように、地に隠しておけばいい。そしてそのまま返そう。それなら文句は無いだろう。

 

しかし主人から「悪い、怠け者のしもべ」と叱責された。怠け者なら、怠惰でいっさい何もしないように思うが、このしもべは無くならないように、地中に埋めるという行動をした。だが主人の見方は違った。怠け者とは、タラントを活用しないという事だ。埋めたのは全く活用していないことになる。それを叱責された。

 

主人は、私たちが任されたタラントをどんどん使い、用いる事を喜ばれる。使わない事が怠惰だと。あなたに任された賜物はどうだろう。地に埋め込んでいるだろうか。主人はそれぞれのしもべに大きな信任と期待を持って、タラントを預けた。その主人の愛と信頼を受け止め、応えて行けるよう、祈って、与えられたものを用いて行こう。

 

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何もしなければ失敗もないが、主と共に歩む生き生きとした信仰生活の喜びも経験できない。御霊に導かれるまま、与えられている賜物を用いて行こう。