「人の道は主の目の前にあり、主はその道筋のすべてに心を配っておられる」箴言5:21

人は誰しも自分の道を思い巡らす。先の事を考え、予測し計画を立て、段取りをする。雨の日のための備えは大切で、何の考えもなく、行き当たりばったり、無計画が良いのではない。だが一応の予測をし計画は立てるが、その通りにならないのが人生だ。突如の病気になり、事故に会う。倒産、リストラ等は計画の内に無い。何が起こるかわからず、思い通りには決してならない。

 

ある人の家族が人生途上で事故に会い、障がいを負ってしまった。突然の事で驚き戸惑い、パニックだった。全く予想もしていない、思いを越えた事であった。「しかし、その人の歩みを確かなものにするのは主」との通り、祈りに祈り、祈り込む中で、心が導かれ整えられて行った。祈りに答えられ、現実を受け入れる事ができるようにされた。

 

そして主を仰ぎ、主を信じて歩み出した時に、素晴らしく益とされて行った。家族の絆が強められた。信頼し合え、その信頼は深められた。愛し合う事を学ばせられた。心を決め、くびきをしっかりと負ったので、沢山の事を学べて、主の愛と真実を日毎に体験した。平安に導かれて、「幸せです」と言う事ができるようにされた。

 

何が起きようと、主は「ご自分では、しようとしていることを知っておられる」。主に、行き当たりばったりは無い。ご計画があり、意図があり目的がある。突然の事態に出くわした時、「その人の歩みを確かなものにするのは主」、主が、その中で、確かな歩みへと歩を進めて下さる。私たちの人生が「主の目の前に」あるとは何という平安だろう。

 

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私たちの「道筋」の「すべて」に心を配っていて下さるとは、何と感謝な事だろう。今の目の前のこの問題、あの悩み、思い煩いもすべてご存じだ。主が心配していて下さるから、心配するなと。問題を見ている目を、心を配って下さっている主に転じよう。