「ダビデは主に伺って言った。『あの略奪隊を追うべきでしょうか。追いつけるでしょうか』するとお答えになった『追え。必ず追いつくことができる・・』」Ⅰサムエル30:8

サウルに殺害されるべく追われていたダビデは、ペリシテの地に逃げ込んだ。その時、首長たちがダビデが裏切るといけないので、一緒に戦いに出すなと言った。それはダビデが同胞と戦う事から守るための、神の介入であった。そのためダビデは引き返した。すると、何と町がアマレクに攻撃され、焼かれ、彼らの妻も子供も皆連れ去られ、町は廃墟になっていた。

 

それを見て、ダビデも部下たちも大声で泣き、ついには泣く力も無くなった。ダビデの妻たちも連れ去られた。民たちは、妻や子供たちが略奪された事で、余りにも衝撃が大きく、パニックで、ダビデを殺そうと言い出した。ダビデは、サウルから逃げてここに来たが、今、部下たちに殺されそうになっている。その窮地にダビデはどうしたのか。

 

「しかしダビデは彼の神、主によって奮い立った」。ダビデは、まず主に向かい、祈ったのだ。「略奪隊を追うべきですか」主は「追え。必ず追いつける、救い出せる」と答えられた。そこで追撃を開始するや、途上でアマレクの奴隷に会い、その奴隷の手引きで彼らの居場所を突き止めた。すべて神の計らいであった。敵を討ち負かし、妻や供、奪われた物全部を取り戻した。奪われた物は、何一つ失わなかった。

 

非常に悩んだ時に、ダビデは「彼の神、主」によって奮い立った。祈り、御声を聞いて、その導きに従った。窮地の時は、「自分」にでなく「私の神、主」により奮い立たせていだだこう。主は事態を導いて下さる。

-----------------

想定外の問題が起こると必ず最悪の結果が浮かび、今日より悪い明日を思い落胆してしまう。主に祈り、主の御言葉によって事態を見ていこう。失望の中から主への信仰に立てる。主が導いてくださる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係