「サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました」ルカ22:31

信仰者を神から離そうと、狡猾に執拗に働くサタンだが限界がある。ふるいにかけることを「願って聞き届けられ」とあり、神から許可を受ける必要がある。ヨブの場合も、神は明確な限界を定められた。悪魔は、ヨブは利得のための信仰で、持ち物が取られたら、神を呪うと言った。

 

神は、すべての持ち物を打ってよい。しかし身はだめだと。ヨブは愚痴をこぼす事なく罪を犯さなかった。すると次に悪魔は、物だから、自分の身に直接の害がない、しかし自分の身に害が及んだなら、神を呪うと中傷。そこで神は、ではヨブの身を任せる、だが命には触れるなと。ここまでは良い、これ以上はいけないと限界がある。

 

悪魔は働くが主の主権の範囲内だ。主を超える事は出来ない。ペテロは主の許しのもと、悪魔のふるいにかけられた。ふるいとは、脱穀した麦から、殻やゴミを取り除く作業の事だ。悪いものが除かれ、良い実だけが残る。死んでも従うと豪語したペテロは、主を裏切ってしまった。弟子たちも主を捨てて逃げた。

 

自信満々のペテロの弱さ、もろさ、愚かさが露呈した。しかし主はペテロが失敗しないようにではなく「信仰がなくならないように」執り成された。ペテロはこっぱみじんに、粉々に砕かれ、自らの真の姿を思い知らされた。その後、主により見事に回復させられ、癒やされ、建て直された。

 

後にペテロは「悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求め」ていると言っている。悪魔は人間よりも力がある。だから「身を慎み、目をさまして」いるようにと、自らの経験から記している。祈って、主に拠り頼んでいよう。そして主に従おう。「神に従い、悪魔に立ち向かえ」と。そうする時、悪魔は逃げ去る。

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全ては主の許しの範疇、私たちをサタンから救い出し守ってくれるのは信仰だけだ。自分の意欲や知識では太刀打ちできないと身を慎んで祈って下さっている主に従おう。

 

  発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係