「だが、カインとそのささげ物には目を留められなかった。それでカインはひどく怒り、顔を伏せた」創世記4:5 

死傷事件をニュースで目にする。隣人と地境の事で争いになったり、犬の鳴き声やピアノの音がうるさいと、死傷事件になる。ガンをつけたと、単に道で目が合っただけでもめて、傷害事件に発展する。人の怒りは放っておくと、幾らでも高じて行ってしまう。そして相手を攻撃し、殺傷へと至ってしまう。

 

カインとアベルの兄弟が献げ物を献げた時に、兄カインの献げ物は受け入れられず、弟アベルの献げ物は受け入れられた。カインはその時に顔を伏せるほどの、激しい怒りに燃えた。主はそんなカインに「なぜ、あなたは憤っているのか」と言われ、「あなたが正く行ったのであれば、受け入れられる」と言われた。

 

カインは正しく行っていなかった。主に聞いて、悔い改めて、献げ直せば良かった。主は罪が戸口で待ち伏せしているから、罪を治めよと言われたが、カインは激しい怒りと妬みで弟アベルに向かい、アベルを殺害してしまった。私たちも、怒りに身を任せてしまうなら、コントロール不能に陥ってしまい、どうなるかわからない。大きな罪を犯してしまう。正しく対処する事が大切だ。

 

対人関係で怒りが沸いた時に、すぐに感情的反応をしてしまうと、取り返しのつかない失敗をする事になる。人間関係に大きなひびが入り、信頼関係を壊してしまう。まず主に呼ばわり、祈ろう。まず祈ることだ。主のもとに持って行く時、主がその事態を正しく導いて下さる。罪を治めさせ、罪を犯さないよう守って下さる。

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人が認められ自分が顧みられないと口惜しい。そこを指摘されると神にでも憤るカインの肉が自分の内にもある。口惜しい時も、怒りが沸く時も、顔をふせずすぐに主に告げよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係