「神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます」Ⅰコリント10:13

人は誰しも、暗い夜を経験する。厳しい試練の時を通る。つらくて涙が溢れて来る。それは自分の過失だったり、又、経済的苦境、苦しい対人関係、病気、けが、リストラ、離別・・まさに「夕暮れに涙が宿」る。しかし、明けない夜は無いと言われるように、ずっと夜のままではあり得ない。涙のままでは終わらない。

 

どんなにつらい夜でも、必ず明けて朝が来る。「朝明けには喜びの叫びがある」。どんな時にも希望がある。これは何と慰めだろう。試練には期間がある。試練のまっただ中では、真っ暗闇が永遠に続くように思えてしまうが、試練には必ず終わりがある。期限付きだ。トンネルは必ず出る。夜の後に朝は来る。悲しみの後に、必ず喜びが来る。

 

又、逆に、人間は成功が続く時こそが危険だと言われている。成功の中で、自らを律する事の出来る人はまれだ。有頂天になってしまい、油断してしまう。順境で、神を求めなくなる人も多い。神無しで十分やって行けるし、幸せになれると思うからだ。必要が無くなってしまう。

 

人が求めるのは平穏無事だ。しかし、それによって神から離れるのならどうだろう。神が送られる試練は、必ず益とされる。試練の時は、何もかもが光を失い、真っ暗闇に思えてしまう。が、主のよみがえりを覚えよう。十字架で弟子たちはつまずき、絶望した。万事休すで何もかもが終わったと。しかし、よみがえりで世界は一変した。死から命へ、暗闇から光へ、溢れる喜びに変わった。必ず夜は明ける。今の苦しみは喜びに変わる。だからこそ、すべての事に感謝できる。

 

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試練の最中は、先が見えないので、トンネルがずっと続くようにどうしても思えてしまう。だが期限付きで脱出の道があり、試練に結末があり、乗り越えられると。平安と将来と希望のためのものであり、平安の落とし所に落として下さる。どんな中でも希望がある。 

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係