「そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、『確かにあな たは神の子です』と言った」マタイ14:33

 

 主は、弟子たちを「強いて」舟に乗り込ませられ、ご自分は祈るために山に登られた。すると弟子たちは湖上で大嵐に会った。プロの漁師だが、逆巻く波と強風に、今にも転覆しそうな小舟で悪戦苦闘した。苦闘する弟子たちは、立ちはだかる問題に悩まされ、必死な私たちの姿だろうか。右往左往でパニックだ。不安でたまらない。

 

そんな弟子たちの所へ主が来られた。「しっかりしなさい。わたしだ」と。「恐れることはない」と。夜中の3時頃だった。主は、すべての「時」を定めておられる。耐えられない試練はなく、必要以上に長引く試練も無い。決められた「時」がある。そして主が舟に乗り込まれると「風がやんだ」。あの大嵐がピタリと止んだ。

 

驚いた弟子たちは、「確かにあなたは神の子です」と信仰告白に至った。舟は無事、目指す地に到着した。主が大嵐の試練に会わせられたのだが、弟子たちは、その試練を通して、主が自然界をも支配される、生ける神であることを知った。私たちも試練が与えられる。「強いて」舟に乗り込ませられる。その時、その問題に主をお迎えする時、平安が臨む。

 

つまり、その問題を主に委ねること、明け渡すことだ。その時、主が心を平安にされる。そしてその問題を導いて行って下さる。重大な事は「主イエスは神」であるということだ。自然界も、私たちの人生も問題も支配しておられる。主が「恐れるな」「わたしだ」と、必ず私たちの危機で、助け出して下さる。

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主はいつも共にいてくださるのに凪の時は勝手に進んでいるように思う。試練は苦しくつらい辛い時だが、まことの神である主が共におられると知る時だ。自分で握らず主に委ねていこう。

 

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係