「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、 ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、 歩き回っています」Ⅰペテロ5:8

 

 ダビデは夕暮れ時に、床から起き上がり、屋上に上がった。その時、身体を洗っているバテシバを見て、姦淫の誘惑に陥ってしまった。しかしその時、家来たちとイスラエル全軍は戦闘状態だった。命をかけて戦っていた。夕方に起きるという怠惰な生活をし、油断しきっていた時に、サタンの罠にはまってしまった。

 

私たちもダビデから学ぶ事ができる。生活がうまく行っている時こそ警戒が必要だ。生活も心も、ゆとりがある時に注意が必要だ。人には弱さがあり、問題が無い時は油断しきってしまう。時間的ゆとり、経済的ゆとり、体力もあり、何の問題も無い時、気をつけなければ高慢になってしまい、サタンの誘惑に陥ってしまう。

 

試練の時は、必死に主に拠り頼み、主にすがりついているが、ゆとりがある時こそ、目をしっかり覚ましていなければならない。逆境の時の神頼み、順境の時の神離れと言われている。又、ダビデが人口調査を行った時も、王として自信に満ちていた。何もかもが順調で、平安に国も治められていた。そんな時、高ぶってしまい、軍事力を誇り、自分の勢力を誇るために行った人口調査であった。

 

単に人口を調査するためでなく、自分の力を誇るためだった。人間の弱さは、順境の時にもっと主に拠り頼むのでなく、高慢に陥ってしまう。弱い者であることをわきまえて、へりくだって身を慎んで祈っていよう。

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自分は大丈夫と思う時に失敗する。自分に頼れば頼るほど祈る時間も少なくなる。身を慎みサタンに警戒していよう。自分こそ誘惑に弱い者と常に主に助けを求めていよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係