「あなたのおことばどおりこの身になりますように」ルカ1:38 

マリヤはごく平凡な女性だった。15、6歳かと言われている。ヨセフと婚約中で幸せの中にいた。ヨセフもマリヤも主の民であり、メシヤが来ることを信じていた。しかし突如、御使いが現れ、「みごもって、男の子を産みます」と言われ、余りにも突然の事に「どうしてそんなことに・・」と、マリヤは、なぜ自分が、と大きな戸惑いに襲われる。が、それは疑いの類ではなかった。結婚もしていないのに、なぜという問いであった。御使いは一つ一つと答えて行く。これはマリヤの側が選んだ事ではないし、願った事でもない。主が一方的に、ご計画によって、マリヤを選ばれたのだ。私たちも時に、自分の思いや願いとは全く違う方向へと、向かわせられる事がある。自分の思いとは大きくかけ離れている。進路がそうなのかも知れない。又、それは仕事、学業だったり、境遇だったりする。マリヤはどうしたのか。それは想像を超えた、とてつもなく大きなものを背負う事になる。婚約中に妊娠したとなれば、周囲からどんなに冷ややかな批判の目で見られるだろう。それより姦淫罪に問われ、死刑だ。最愛のヨセフをどんなに傷つけることか。聖霊により妊ったなどと誰が信じられるだろう。弁解も言い訳も出来ない状況をマリヤは受け入れ、覚悟を決め、決意し、主に身を差し出した。

 

結婚も、将来の幸せも、夢も、命をも明け渡した。何もかもがわかるわけでは無かったが、不可能は一つもない主を信じた。マリヤの信仰だった。そしてその身を委ねきったマリヤを用いて、主は偉大なみわざをされた。自分の思いとは違っても、主にはご計画があり、従って行こう。必ず豊かな祝福へと導かれる。

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今までの常識や経験を超えたことが主によって成されていく。そして主を賛美する。そんな経験をひとつひとつ増やしていきたい。どうしてそんなことが・・とのつぶやきを信仰に変えていこう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係