「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい」ヨハネ14:1

 「恐れないで、ただ信じていなさい」と、神を信ぜよと言われるのに、私たちはしょっ中、思い煩い、心配する。この事、あの事、先の事、次から次へと思い煩いは尽きる事がない。モーセに導かれた民が出エジプトを果たした時に、追っ手の精鋭エジプト軍が背後に迫り、目の前は紅海という絶体絶命の状況に陥った。

 

戦闘の精鋭訓練を受けたエジプト軍に、戦った事もなく、戦い方を知らない民が立ち向かえるわけもない。前進も後退も出来なくなった絶体絶命の時に、主は、奇跡を起こされた。海を分け、海のただ中に道をつけられた。主はどんなに道が無いと思われる状況でも、そこに道を造られる。食物の無い荒野では天からマナを降らせ、岩から水を出された。

 

そして乳と蜜の流れる地、カナンまで導き、カナンを前に、ヨルダン川の溢れる水をせき止めて渡らせ、更にエリコの城壁を崩され、勝利を与えられた。あの絶対に滅びないバビロンを倒され、不滅と言われたローマも倒された。神に不可能は一つもない。すべては主の主権の中だ。その全能の神があなたの事を心配して下さっている。そして、思い煩うな、神に委ねよと言われる。

 

実は、問題が問題なのでなく、問題の中で神を信頼しない事が問題なのだ。問題を繰り返し繰り返し心に思い、心が不安と恐れで引き裂かれてしまう。問題を見続け、恐れのどん底に陥る。逆にそれだけ繰り返し恵みを思い起こせばどんなに幸いだろう。神に心を告げ、問題をも支配されている神に問題を渡そう。そうする時、立ちはだかる問題の城壁が崩れることを見る。乗り越えて行ける。

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ネガティブな思いが来ると主が飛んでしまい目の前の不安だけが永遠に続くと思ってしまう。いつも「恐れないで、ただ信じていなさい」を握っていよう。あれやこれは主に渡し、ただ信じていよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係