「主の使いは彼に言った『・・敵対して出て来たのはわたしだったのだ。あなたの道がわたしとは反対に向いていたからだ』」 民数記22:32

 

 モアブの王バラクは、バラムに使いを送り、イスラエルを呪うようにと要請した。余りにもイスラエルの力が強くて、脅威を感じたからだ。そこでバラムは神に伺いを立てた。神は「その者たちと一緒に行くな、民を呪うな」とはっきり答えられた。するとバラクは、更に大勢のそれも位の高い者たちを遣わした。そして手厚くもてなすからと、富や地位、名声をちらつかせた。

 

バラムには誘惑となり、主の答えはすでに決まっているのに「主が何か他のことをお告げになるか確かめる」と言った。バラムの心のすきに、サタンがつけ込んだ。すると主は「立って彼らとともに行け」と言われた。バラムは、明確に「行くな」と命じられたにかかわらず、本心は行きたかった。欲望だった。

 

「不義の報酬を愛したバラム」と言われている。だから主はバラムの強い意志の通りにされた。富と名声に目がくらんでしまった。主は無理やり止められない。それならロボットになってしまう。自発的な、自由意志で主に従うことを求めておられ、それを喜ばれる。心のすきにサタンは猛威を振るって襲って来る。助けを求めて祈っていよう。

 

そこに主の使いが抜き身の剣を持ち、道に立ちふさがった。「あなたの道がわたしとは反対に向いているから」と。主が介入され、結局は、バラムはイスラエルを祝福することになる。心の内の欲望はサタンに足場を与え、道を誤ってしまう。自らの弱さを覚え、心して主に助けを求めていよう。

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明らかに御心に反すると知りつつどうしても行くなら、もはや主は止めない。そうなる前に、主の警告を聞こう。何度も立ちはだかっておられないだろうか。主の御心を求めて祈ろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係