「彼が彼らのあとを追えば、パロとその全軍勢を通してわたしは栄光を現し、エジプトはわたしが主であることを知るようになる」 出エジプト14:4

 

 モーセに導かれ出エジプトを果たした民を、主は荒野へと導かれた。しかし途中で「引き返すように」と言われた。海辺で宿営するようにと。「なぜ?」「どうして?」追っ手が来るやも知れず、少しでも遠くへ、一刻も早く進まねばならないのに。であるのに引き返せと。そうこうしていると、パロは考えが変わった。

 

壮年男子だけでも60万、膨大な労働力を失う事になるのだ。自ら精鋭部隊を率いエジプト軍の全戦車で、民を追跡した。民が目を上げて見ると、パロの軍勢が迫っていた。引き返せとの命令に従ったがために、追いつかれてしまい、一体どうなっているのか。民は「非常に恐れて主に向かって叫んだ」。すぐ背後に追っ手が迫り、どんなに不安で恐怖だったろう。

 

なぜ、主は途中で引き返せと言われたのか。「彼が彼らのあとを追えば、パロとその全軍勢を通してわたしは栄光を現し」、“栄光を現すため”と言われた。私たちも、神に従ったのに、なぜこんな事が? どうしてこうなる?と大きな苦しみを通る事があるが、深いご計画があり、主の栄光のためだと。その苦しみを通して主の栄光が現される。

 

その時に「恐れるな。しっかり立って、主の救いを見よ」と。「主が戦われるから、あなたは黙っていよ」と。恐怖の民に「恐れるな」。民が戦うのでなく、「黙っていよ」と。主に信頼して、静まる時、主の救いを見る。

--------------

主は敵の心も支配されている。自分の思いや判断でつぶやいたり事を急いでしまうが、落ち着いて問題の中に主を認めていこう。御言葉に立っているのが一番の安全だ。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係